2021.12.04
12/4 大分研修旅行2日目 Part1
Part1 大分県立美術館OPAM観覧
私自身は開館初日以来2回目の訪問でした。
横尾忠則『GENKYO』展の初日。
元愛知県立美術館館長 南雄介氏がキュレーションした展覧会で、巡回展である大分にもおみえでした。ちょうど内覧会向けの解説を聞くことが出来ました。ありがとうございました。
なんと!横尾氏の富士山のコラージュ作品に、島津公保氏の祖父殿の写真が使われていたことが判明して、一層お話が弾みました。
大分県美は、都心規模の大きな展覧会が行える二つの企画展示室、竹細工や南画を中心とした地元作家の作品を展示する常設室を有します。天井高は4メートル弱でしょうか??吹き抜けのエントランス部分は10メートルちかい??
非日常の空間を生み出し、驚きと感動が起こるためには、これくらいのスペースが必要です。
2階
教育ブースでは朝一番からワークショップが行われていました。
広い図書スペースやレストランでは坂さんお得意の紙パイプの使われた家具が使用されています。実際に座ってみましたが強度もバッチリ、何の不安もない素材です。
レストランのメニューは、三カ月間開催する「相田みつお」展にからめたデザートや、大分の食材が多く使われていました。
3階
オーバル型の天井吹き抜けのスペースには今回も気持ちよさに
ついわぁ、と声が出てしまいます。
常設展はゆったりと、照明も含めてモノが大切に輝く展示が行われており、モノの力だけではない展示の美しさの力を見せつけられます。
それにしても、さすがの竹製品には芸術性の高さを感じさせられ感嘆しました。
再び1階
大分県美の顔になっている大きなバルーンは展示室の壁同様可動式で、
いろいろなイベントなど使い方に対応できるフレキシブル仕様なのですね。
ミュージアムショップでは、横尾忠則展関連グッズだけでなく美術館独自のグッズ開発もされ、館を支える側、来館する側双方から愛されている美術館である事がわかります。
〝買う気〟を起こさせられるので、ついお財布の紐を緩めてしまいました。
ちょうど買い物が終わって休憩したいところに椅子があり、小さなコーヒーショップも併設しています。
コインロッカーは小さなロッカーだけでなく、旅行者にも優しいスーツケース用の大ロッカーも完備。
トイレや授乳室のピクトグラムデザインにも優しさが表れているようです。
インフォメーションスペースもゆったりと、芸術文化に加え、スポーツとの協働する姿も見られます。
正面入り口手前の、企画展を広報するボードの裏が傘立てになっていてこの非常にスマートなデザインがまさに(設計、計画)である❣️とメンバーと話しました。
大分県美は新しい、フルスペックの美術館です。国際性がありユニバーサルにも配慮され、大分県民の方々の文化度の高さが伺える場所でした。
新奇性に満ちワクワクしますが、同時に日本家屋に見られたフレキシブル性や、竹製品のような手仕事を大切に継承しておりその点がさらに深く素晴らしい美術館であるなあ、と感動します。
最後にインフォメーションへ前日に、私どもが見学する旨を電話したところ、人数分の資料をご用意くださり丁寧に対応してくださったこと、御礼申し上げます。
ありがとうございました。